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日々是好日 行政書士秋山優子の徒然メモ

調停離婚とは

こんばんは。行政書士の秋山です。
音楽プロデューサー小室哲哉氏とglobeのKEIKO氏の調停離婚が成立したとのニュース。小室氏の生みだした楽曲とご自身の過去の出来事に思いをはせる方が多くいる一方、「調停離婚」とは何だろうと興味を思った方もいらっしゃると思いました。

まず、離婚には、協議離婚、調停離婚、審判離婚、裁判離婚の4種類があります。夫婦間の話し合いで離婚するのが協議離婚であり、お互いが話し合いで合意すればどのような理由であっても離婚が成立します。日本の離婚全体の約90%がこの協議離婚です。日本ではこの協議離婚が認められていますが、他の国をみてみると協議離婚が認められる国は少数派のようです。諸外国の事情をみていきたいところですが、日本に戻りますと、話し合いで離婚の合意ができない場合は調停に進み、調停でも合意できなければ審判や裁判の手続きに進みます。すぐに裁判で決着したいと思う方がいるかもしれませんが、離婚をする場合には事前に調停手続を経ている必要があります。報道によると小室氏とKEIKO氏は、調停を経て合意に至ったとのこと。

調停とはどんなものかをひと言で表すと、「第三者(調停委員)が間に入る話し合い」です。

相手といくら話し合っても話し合っても、どのように伝えても伝わらない、更には話し合いを持つことすら出来ないと悩んだ経験のある方は、第三者に入ってもらう有難味が容易に想像できると思います。相手との関係がこじれるとお互いが発した言動の全てが良くない意味(ニュアンス)に自動変換され、相手との溝はさらに深まり、距離も広がりに広がります。つまり、当事者同士が通信不可。まるで通信機器の故障状態か、インターネット通信を遮断設定しているかのよう。何らかの処置をしない限りは再び通信可となることはありません。また、通信不可の状態で放置したままでは契約を解消することもできず毎月の費用がかかり続けるだけ(※スマホ費用やISP(プロバイダ契約)をイメージしています)。スマホ契約であれば、重複して他の契約を結ぶことはできますが、夫婦関係の場合、日本では重婚は認められていないので通信の切れた相手との契約を解消しないまま、新たに他と契約を結ぶことはできません。「妻(夫)との関係は終わってる」と言い寄られて困っている方がいましたら、契約が終わっているのかどうか、すなわち離婚手続きが済んでいるのかどうかを確認してからのほうが良いと思います。ご注意ください。※話が逸れました。

また、調停と聞くと「離婚」ばかりを思いがちですが、「円満調整」という手続きもあります。物理的・精神的に通信不可となった相手と話し合いをして良好な関係に戻りたい方にもよい制度です。そのほか、内縁関係調整、婚姻費用の分担請求、財産分与請求、年金分割の割合を定める、慰謝料請求、離婚後の紛争調整、協議離婚無効確認、というような手続きが用意されていおり、複数の調停を同時に申したてることもできます。
(詳しくは下記、裁判所ホームページをご参照ください)

www.courts.go.jp

日々の生活の中で、相手に感謝や思いやりの気持ちを丁寧に伝えて積み重ねることができていたら、こじれることはないかもしれませんが、それが崩れてしまうきっかけは誰にでも起こり得ます。崩れてしまったとき、その悩みを抱えたまま何も行動しないでいると人生の大事な時間を無駄にすることになってしまいます。小室氏とKEIKO氏、どちらが調停を申立てたかは存じ上げませんが、行動を起こし解決して良かったですね。

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ヒカンザクラ(緋寒桜)

この時季によく見かけるこのお花。これは桜かなあ?と思わず声に出ます。そんな質問がきっと多かったのでしょう。しっかりと名札がありました。下向きに咲く濃いピンク色のこのお花はヒカンザクラ(緋寒桜)です。

2021.03.03