日々是好日

今日はどんな日 ユウコイモの徒然メモ

「かわいそう」と言う前に知ってほしい テレビ番組から垣間見えた特定技能制度

2月6日放送の「ガイアの夜明け」を見ました。
テーマは「日本の物流を救う!外国人ドライバーを現地で発掘」というもの。

人手不足が深刻な物流業界の現状と、特定技能「自動車運送業」で働くドライバー候補をカンボジアで育成し、受入れ企業に入社するまでの過程が丁寧に紹介されていました。

番組を見ながら、家族がふと口にしました。
「こんなに頑張っているのに、お給料は安いんでしょ? かわいそう。」

このひと言に、外国人労働者をめぐる誤解が凝縮されているように感じました。

 

日本では、労働関係法令をはじめ社会保険関係法令などは外国人労働者にも同様に適用されます。国籍による差別的な取り扱いは、労働基準法第3条で禁止されています。

 

特に「特定技能」の在留資格を取得するためには、同じ業務に従事する同等の経験や技術を持つ日本人と同等以上の賃金・待遇であることを証明する必要があります。
「外国人だから安い賃金で働かせる」ということは、制度上できない仕組みです。

 

さらに「特定技能」では、受け入れた特定技能1号外国人に対し、法令で定められた10項目の生活支援を行うことが、受入れ企業に義務づけられています。自社でその支援体制を整えられない場合は外部委託が必要となり、結果として日本人を雇用するよりもコストがかかるケースも少なくありません。

 

 

「外国人は、日本人より安いから雇われている」
――少なくとも、特定技能制度のもとでは正しくありません。――
もしそのような運用が行われている場合、その企業は法令違反をしているということになります。

 

このような番組をきっかけに、制度の正しい理解と、法令を遵守し誠実に外国人労働者を受け入れている現場の取り組みも広く知られてほしいと改めて感じました。

2026.2.8