日々是好日

今日はどんな日 行政書士ユウコの徒然メモ

キンタイ

 妹から「給与計算」ってどうやるの?と聞かれたので、「まず勤怠を締めて・・」と話し始めると、妹から「キンタイって何?」と質問が出た。彼女は日本で会社員をしたことがないので仕方ないか。そういえば、彼女の勤め先は遅刻をするとその分の給与が引かれるが、残業は1時間以上にならないと残業代が出ないとのこと。つい最近も20分遅刻をしてしまったらしくブーブーと文句を言っているが、彼女のいる国の法律ではどうやらそれ(残業代:1時間未満はつかない)でよいようだ。
 そんな話を聞きながら「キンタイ」を漢字で書くとね、と漢字を説明しようとすると、妹から「勤務の勤に、態度の態?」と。思わず頷きそうになったが、違う違う。態度の態じゃなくて、怠けるという字。あれれ?見慣れている「勤怠」なのに改めてみると違和感あり。
「怠」という字は、漢字辞典によると、心がたるむ。進んで仕事をしない。おこたる。「勤怠」とは、国語辞書によると、仕事に励むことと怠けること。また、出勤と欠勤。勤惰 (きんだ)、とある。
 なるほど、この「勤怠」の字をみて、日本という国はたしかに仕事をしていない時間(休憩・欠勤・遅刻・早退・休暇など)を「怠けている」「怠っている」と思わせる文化であった(ある)と思った。今でこそ、すすんで休憩をとること、有給休暇取得が一般的(取得義務化もあり)になったが、以前は今よりも休みづらい(圧)というのがあったように思う(遠い目)。以上、今日は「勤怠」の漢字から思ったことでした。
2022.08.05