新型コロナウイルス対策として国が支給する1人10万円の「特別定額給付金」のオンライン申請を巡って、自治体の窓口が混雑しているニュースを目にしました。申請に必要なマイナンバーカードの暗証番号を思い出せなかったり、番号入力を誤ったためにロックされ、操作ができなくなった人が相談に訪れたためとのこと。
私はたまたま先月4月にマイナンバーカードを受け取ったばかりですので、今のところ覚えていますが、様々な場面でそれぞれの条件（例：数字のみ4桁だったり記号やアルファベットが必要で８桁以上であったり）に合致したパスワードが必要で、また、IPAの情報セキュリティ5か条によるとパスワードの「使い回わし」は不正ログイン被害を招く要因の１つなのでパスワードを決める際にはその都度、異なった暗証番号にしようと考えると思います。ですので、今回暗証番号を思い出せなかった方々の状況は理解ができます。４月にマイナンバーカードを受け取った際にもらった説明書きを確認したところ「暗証番号は3回連続して間違えるとロックされ、その場合、市町村の窓口にお越しいただいて暗証番号の再設定を行う必要があります」とありました。注意してくださいね。
さて、この「特別定額給付金」は日本国籍を有しない外国人も対象ですか？とお問い合わせを頂きました。
総務省によりますと、この１０万円給付金の給付対象者は、基準日（令和２年４月２７日）において住民基本台帳に記録されている方となっていますので、外国人の方も住民基本台帳に記録されている方は対象となります。「住民基本台帳」と言っても聞きなれない言葉だと思います。言い換えますと「住民票」が作成される外国人の方となり、下記４区分に該当する方々です。
（１）中長期在留者（在留カードをお持ちです）
（３）一時庇護許可者又は仮滞在許可者（一時庇護許可書又は仮滞在許可書をお持ちです）
（４）出生による経過滞在者又は国籍喪失による経過滞在者
給付対象者には世帯主宛に申請書が郵送で届く予定です。私自身が外国で生活していた頃を思い出しますと、言葉の問題だけでなく国の仕組みがわかっていないため職場の同僚の手助け無くしては役所関係の書面手続きが難しかったので、外国人住民の皆さんの不安な気持ちがよく理解できます。最近では役所のホームページに「外国人の方へ」と多言語・やさしい日本語での案内がありますので、外国人のお知り合いからご相談を受けた際にはそちらを教えて差し上げるのも良いと思います。
特別定額給付金の「よくある質問」（総務省）
簡潔に書かれていてわかりやすいと思いました。疑問に思うことがありましたらぜひ見てみてください。
2020.5.16
