日々是好日

今日はどんな日 行政書士ユウコの徒然メモ

映画から②

コンフィデンスマンJPプリンセス編をAmazonプライムで鑑賞。公開された2020年7月当時、観たいと思っていた映画の一つ。1番のお目当てはビビアン・スーさんでした。

日本で活躍していた頃も可愛らしくて好きでしたが、今もなお更にお美しいビビアン・スーにもう、うっとり。いじわる役できたない言葉を発しても、怖い表情、鋭い表情をしてもやっぱりお美しい。

前田敦っちゃんの大阪おばちゃん役、GACKTデヴィ夫人と豪華な出演者とストーリーに日常を忘れて楽しんでいた時、そのシーンは突然訪れた。

レイモンド・フウの手紙(偽物だけど)が見つかり、トニー(柴田恭平)が相続人たち(ビビアン含む3人の子と隠し子ミシェル・フウちゃん)を集めてその手紙が明かされるシーンです。

見つかった手紙に書かれていた内容が、これぞ、ザ・付言事項といった内容だったのです。遺言書の「付言事項」に法的な効力はないのですが、なぜそのような遺言書を書いたのかを法律に縛られることなく自由に文章で家族やお世話になった人等に残すことができます。自分の言葉で感謝の気持ちなど様々な想いを伝えることができるので「最後のラブレター」とも呼ばれます。

この映画で言えば、最初のシーンで出てきた遺言書では遺産をすべて「隠し子“ミシェル・フウ”に相続させる」としていていました。会ったこともない、その存在すら知らない人に遺産が渡るわけなので、3人の子たちは納得できずにミシェル・フウに対して放棄を迫ったり嫌がらせを続けますが、見つかった手紙に書かれていた内容から、故人レイモンド・フウの3人の子に対する想い、財産や相続に対する考えが明らかになったことで3人の子の心がとけて、隠し子ミシェル・フウが相続することを認めるに至ります。
3人の子が欲しかったものはお金でも権力でもない、パパからの愛だったんですね。3人の子自身も各自背負っていた荷を下ろして自身の幸せにも気づき、円満に進みそうというものです。手紙の最後 I love you all,レイがまた心にグッときました。さすがダ―子です。それとも、これを書き足したのはスタアかな?

生前から親族間に信頼関係があり良好であることが望ましいのですが、すでに関係が壊れている状態であったり、古くからの誤解があったりすると良好な関係をつくるのはなかなかそう簡単ではありません。

そんな場合は特に、付言事項があると、相続人等が遺言者の気持ちを尊重して円満な相続が実現できることが多くなるという例にピッタリのシーンだと思いました。(※映画では手紙も隠し子ミシェル・フウも偽物ですが)どんな争い事も、事実を認め、真の気持ちを相手に伝えることが相手の心をとかすことに繋がるのでしょうね。

映画は最後、ビビアン・スーのHiの言葉と笑顔がまた素敵でした💛
That’s Good!って北大路欣也さんが出てきたけど、どういうこと?

三浦春馬さんと竹内結子さんの姿も眩しかった。お二人の作品がもう新たにうまれないと思うと残念。三浦春馬さんの佇まいとはにかんだ笑顔、竹内結子さんの「黄泉がえり(2002年)」が特に好きでした。
2021.10.14