日々是好日

今日はどんな日 行政書士ユウコの徒然メモ

みきり千両

今日は銀行で長く勤められた先輩行政書士による遺言セミナーがありました。セミナー参加=(イコール)オンラインであることが当たり前と感じられる世になったと思います。参加者の多くは関東にいる方のようでしたが、沖縄県や名古屋の方もいらっしゃいました。

セミナーでは遺言作成から遺言執行での体験談と気をつけるべきポイント、また、今後ますます注目度が高まる死後事務委任契約や夫婦相互遺言についてもお話を聞くことができ大変有意義な時間でした。私もいつかは経験談を新人の方々にお話して役立ててもらえるようになりたいものです。

さて、今や遺言書作成は40代の私にとって身近なものなのですが、ご依頼者は70代の方が多い印象を受けています。ご相談を受ける中で、人生の先輩方から聞くお話は大変勉強になることが多いと感じています。本日のセミナーでも、ご依頼者が話されたことから学ぶエピソードとして「みきり千両」という言葉が出てきました。検索すると「見切り千両」となり、株式投資での損切りのことを言う格言のようですが、本日この遺言の勉強会で学びのエピソードとして出て来た「みきり千両」は私の頭の中で漢字変換すると「身切り千両」となり、現代語訳すると「出会ってお付き合いをするのは簡単で楽しいが別れるのは大変だ」となりました。どのような背景の中でそのお言葉が出たのかはこれを読んでくださっている方のご想像にお任せしたいと思います。

「見切り千両」から派生して、物を捨てるのが大変だと感じます。雑誌や新聞、着なくなった衣類、使わなくなったもの等々、手に入れるよりも手放すことがずっと大変だとつくづく感じる昨今です。

2021/03/07