日々是好日

今日はどんな日 行政書士ユウコの徒然メモ

生命保険を解約した

掛け捨て型の生命保険を解約しました。コールセンターへの電話がなかなか繋がらないので、繰り返し流れているアナウンスをよく聞いていると「マイページ」から解約ができそうだ。IDやパスワードを忘れているので、「忘れた場合」に進みながらやっとログイン。すると、トップに過去の問い合わせ履歴「お申込みの保険金額限度について」というタイトルがありました。かなり前、●0年ほど前の履歴です。私が希望した保険金額5,500万円「えっ?高額過ぎでしょ、見間違えかも?」と思いましたが、でも確かに5,500万円とあります。その希望金額に対して、「誠に恐縮ながら」と前置きがあり「収入に対する保険金額の上限に対する当社引き受けの基準より「3,000万円」を上限とさせていただくことになりました」という内容の履歴がありました。
扶養家族がいない私がどうして自分に高額の保険をかけようとしていたのか。10秒ほどが必要でしたが、思い出しました。当時勤めていた職場で、私は上司が横領した証拠を見つけることになったのです。被害額はニュースで見るような大きな金額ではありませんでしたが、判明しただけでも結構な金額でした。当時私は中途採用でその会社に入って数か月が経ったばかりの出来事で、その横領に気づくであろう人は私のみ。当時の勤務先はその人を懲戒解雇としましたが、警察に被害届は出さなかった。おとがめ無しで野放しとなったのです。 私が気づかなければ発覚しなかった→ 逆恨みによる危険 で、私は日々怖かった。友人や家族にもこの事件のことで沢山心配かけました。お話した通り、勤め先は警察に被害届を出しませんでしたが、私は身の危険を感じて最寄りの警察署に相談したので(勤務先に事前に相談してから)、警察の方が毎日のように来てくれて声をかけてくれたのを覚えています。当時は、そんな日々の中で高額の保険をかけたのでした。
ところで、情報セキュリティの勉強をしていると「不正のトライアングル理論」というものが出てきます。人が不正行為を実行するに至るまでには、次の3つの不正リスクが揃う必要があるというものです。
①機会:不正行為の実行が容易にできる環境であること
②動機:(例)借金がある、給料が不当に低い、遊興費の捻出など
③正当化:(例)自分はもっと評価されるべき。それを評価しない会社が悪い。

この理論を目にしたとき、当時の横領事件を思い出してスムーズに理解できました。また、この不正のトライアングルを考慮して犯罪を予防する考え方の1つに「状況的犯罪予防論」があります。次の5つの観点から犯罪を予防しようというものです。
1.物理的にやりにくい状況をつくる
2.やると見つかる状況をつくる
3.やっても割に合わない状況をつくる
4.その気にさせない状況をつくる
5.言い訳を許さない状況をつくる
他に、「日常活動理論」や「割れ窓理論」というものもあります。興味を持ったかたは検索してみてください。このような事件が起こると、周囲で日々誠実に、まじめに取り組んでいる人も嫌な思いをしますよね。仕組みづくりは非常に大事です。

本日は、生命保険を解約した話から、不正のトライアングル理論へと大きく変化球した1日でした。

[ご報告]
毎朝のラジオ体操が2か月続いています。昨日はリハビリ(神経痛のための)の先生から体操を教わったのでこちらのほうもルーティン化したいと思っているところです。
2021.09.29